愛すべきTOKYO

上京組の大学生。東京での生活のあれこれをつづっていきます。

ジャニオタ受験生の備忘録

「夏は受験生の天王山である」とはよく言ったもので、最近バイトですっごく受験生から勉強の相談を受けます。

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          先生みのある翔さん

そろそろ本格的に始めないといけないよな…と思いつつも何から始めればいいのか分からないし、進路は全然見えてこないし、本当に大変ですよね……。私も延々と迷ってました。

 

そこで、ジャニオタだった私の受験生活を公開します!!!

最初に書いておきますが、私はまっっっったく「自重」という言葉を知らない人間なので受験期も相変わらず自担の出る番組はチェックし、雑誌は買い、現場にも行きました。

 

とはいえ一応真面目に受験生をしていたので、今進路に悩んでいる受験生のみなさんにとってささやかながら助けになれたらいいなぁ…と思ってます。

 

参考になるかは分かりませんが、「こんな適当なやつが乗り越えられたんなら自分も大丈夫だろう!!」みたいな気持ちになってもらえるとうれしいです。

 

ではここから本題へ。

 

基本情報

高校時代:ド田舎住み。

     高校のレベルは中の上くらい

      (至って普通)

     嵐、Hey!Say!JUMPを掛け持ち

志望校:慶応大学→のちに変更

 

まず志望校なんですがやりたいことが決まらなさすぎて、進路調査の紙にも最初は「慶応大学」と書いていました。

なぜなら、自担の母校だから。*1

 

自担とできるだけ近い目線に立って、彼らが見ている世界を少しでいいから共有したい。それが1番の動機でした。ちなみにこの考え方、どうやら私の根本的な性質らしく大事な選択はだいたいその当時好きだった人の影響を受けてます。今は就活を目の前にして某アニメのキャラクターに憧れ、公務員の仕事を調べだしたので今後も変わらなだろうと。なんて単純な理由なんだよって今考えても思いますが、何も決まってない状態での目標設定としてはあながち間違ってないと思います。最初の目標を極限まで高く設定しておけば、あとで志望校を変更しても対応しやすいので。

実際私もあとで変更しているんですが、もっと近くの大学を最初に志望していたら相当苦労してたと思います…。

 

さて、私が今の学校に出会ったのは高2の夏。慶応のオーキャンに参加するための東京旅行で、「せっかくだから他も見てみよう!交通費もったいないし!!」的なノリで4校くらい見ていた時です。

慶応の模擬授業を受けて校舎も見て、「正直もうここで決めてもいいよな…」と思っていたときに現れたのが、のちに心を砕いて目指すことになる関東の某私立大学でした。

 

実はこっちも、のちにもう1人の自担になる人が通っている学校だったんですが、その時はまだ出会っていないもので。運命って不思議。(そんな大げさなものじゃない)

特になんとも思ってなかった学校でしたが、雰囲気を見てなぜか一瞬で心を奪われたんですよね。なににそこまで惹かれたのかは今でも分からないけど。

 

こうして、私の受験生活は幕を開けました。

 

 

高2・夏~2月

さっき幕を開けたとか書いたけど、この時期はほんとに何もやってませんでした。授業は気持ちちゃんと受けるようになったけど、テスト期間以外は特に勉強しないし、部活と趣味に全力を注いでいましたね。そもそも部活を掛け持ちしていた時点で自由に使える時間があんまりなかったこともあると思いますが。

 

ただ、この時期に私の軸になるもうひとつのグループに出会うんです。

そう、Hey!Say!JUMP。

 

あれは忘れもしない、東京旅行の最中に見た「そして、誰もいなくなった。」第4話のこのシーン。

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それまで「普通にかわいい人だな」くらいにしか思っていなかった伊野尾さんのかっこいい面を目にして、一気に興味を持ちました。その後、みんな1度はぶち当たるであろう「メンバーの名前が覚えられない問題」を無事克服し、掛け持ち人生のスタートを切ったわけです。

9人いると最初のうちは毎回誰かしら言い忘れるんですよね。そのとき1番忘れていた人が今の自担なので、人生何が起こるか分かりません。冬のドームツアーにも行ったし、個人的にはかなり充実した年だった気がします。

 

高2・3月~高3・6月

そろそろ始めないと学力的にやばいと思ったので、塾に通い始めました。受講したのは一般入試で使う国・英・社の3教科。特に世界史は学校に任せていると本番までに範囲が終わらないという崖っぷちカリキュラムだったので、とりあえず先に進めることを意識していました。学校とやってるところが全く違うのでテスト期間は混乱しましたね…。でもやっぱり早い段階でさらっとでも頭に入れておいた方が、あとで苦労しないと思います。

国語と英語はひたすら単語を覚えて、文章に慣れる練習をしました。私は塾の教材以外の一般の参考書は一切買わなかったので、基本学校で使っている教材をそのまま受検勉強に利用していました。国語は新しい古典文法や新明説漢文、英語はDeta Base 4500やUP GRADEとかだったと思います。高校で使っている教材は基礎的なことがしっかりまとまっているので、最初の段階ではかなり役立ちます!!

でもレイアウトとかの好みはもちろんあると思うので、使っているものが合わなかったら潔く買うことをおすすめします。

 

 ちなみに数学・理科についてもしっかりセンターで使う予定だったので、主に公式や基本的な用語を覚えていました。

 

この時期はまだ余裕があったので、ドラマもいつも通り見てましたね。(基本毎日1本は見てた)

この時期はまだ学校の授業も普通だと思うので、基礎固めに気を遣いつつ最後の楽しみを謳歌しておくことをおすすめします。この先はなかなか手放しで楽しめなくなると思うので…。

 

7月~9月

さて、いよいよ受験生の山場・夏休みがやってきました。部活も終わり、みんなのスイッチも入ってくる頃だと思います。この時期からはまとめノートを使って対策を始めました。

間違えやすいところとか覚えにくいところを主にまとめていたんですが、かなりふざけたまとめ方をしていたような気がします。印象に残したもの勝ちみたいなところが割とあるので、とにかく好きなものに強引にでも絡めに行っていた気がします。世界史の年号とかは1番楽で、1103とか924とか1250とかが出てくると「もらった!」って感じでした。(何を)

ついでにノートもメンカラで統一して、最後のページにお気に入りの写真をくっつけてました。苦手な教科には優先的に自担を割り振るシステムで、少しでもやる気になるように…。

 

ちなみに過去問を初めて解いたのもこの時期で、英語の4択問題を全部外すという衝撃的な結果を残してしまいました。適当に選べば当たるって嘘だよ。考えても当たらなかったもの。

運任せはほんとにほんとの最終手段だけにした方がいいです。全部外した人間からのアドバイス

 

とまあ、夏に解いた過去問で全滅していてもまだ先は長いので、いくらでも挽回できます!!!今解けなくても落ち込まなくていいよ!!(ただ、見直しはしっかりしてくださいね)

 

さて、勉強もそれなりにやってはいましたが、ここで最初の試練が訪れます。

 

①夏の風物詩、24時間テレビ

②自担、

 3年ぶりの連ドラ出演

③Hey!Say!JUMP 

 デビュー10周年

 

最初ながら、なんと豪華3本立て。さ~て、来週の○○○さんは~?って声が聞こえてきそうですね。

 

自担のドラマを録画するためにHDDを空け、24時間テレビを録画するためにHDDを空け、10周年効果で増えに増えた出演番組を録画するためにHDDを空け…。編集技術が急上昇したのもたぶんこの頃だったと思います。勉強の休憩中はひたすらレコーダーをいじってました。そんなことしてる場合じゃないのは分かってるけど。

 

ただ、いくらちゃんと勉強してるといっても家族にはなかなか分かってもらえないわけで。受験生だから自重しなさいと度々言われておりました。

そこで考えついたのが、秘策・時間貯金です!!

 

休みの日につい寝過ぎてしまう時間、スマホを触りがちな時間、休憩と称してだらけがちな時間を全部勉強に充てて、できた余裕をドラマを見たりコンサートに行ったりするために使っていました。

  ライブ:準備 2時間   

      移動 4時間

      公演 2.5時間  計8.5時間

 例えばライブなら、この8.5時間分をちょっとずつ積み立てていくイメージ。

総勉強時間は理論上同じになるはずなので、この方法でなんとか交渉してました。(もちろん無駄な時間もライブも両方削ればかなり勉強できるけど、そこは見ないことにしておく)

幸い私の場合はこれである程度理解を得られたのでよかったですが、ライブの場合はもはやプレゼン大会。自分の勉強の進行状況と今後の見通し・計画、ライブに行った場合その時間の補完方法、モチベーション面でのメリットなど、とにかくよく喋る。この熱量を少し他に分けてあげたい。

 

そして複数ある障害の中でも、アニバーサリーイヤー突入が個人的に1番大きかったです。

「せっかく色んな番組に出てるんだから全部見ておきたいし、周年ライブは何があっても行きたい!!」っていう感じだったので…。

その心意気どおり、ちゃっかりアリーナツアーにも行ってます。ここで突如ファンサマシーンと化した自担に遭遇してしまったことが、もしかしたら受験生活1番の思い出かも。めっちゃしっかり自分のファン探してくれてる……!

 

偶然私がいた一角に同担がいなかったこともあり、

「え、今こっち見てくれたよね!?!?」

と半分パニックに。

週明けの学校で一足先に参戦していた友達と語り合ってました。

 

10月〜12月

長かった夏も終わり、いよいよ本格的に対策をしていく時期です。

勉強の方は演習中心で、センター試験対策用問題集や過去問を継続して進めていました。ここでも使っていたのは主に学校で買った教材。

 

試験で出題される問題ってある程度パターンが決まっているので、それさえ把握できれば割と解けるんですよね。下手に色んな参考書に手を出して混乱してしまうことを避けるために、1冊を繰り返して定着させる方法をとっていました。アイドルには一途なので、参考書にも一途にいこうかと。

 

モチベーションを保つためには、受験が終わった後の楽しいことを想像するのが個人的に一番よかった気がします。

「関東ローカルに悩まされることがなくなる…!」

「ライブにもイベントにも行き放題…!」

「絶対ロケ地巡りしよう…!」

などなど。想像してテンション上げるのってオタクの得意分野じゃないですか!?

ここに関しては圧倒的に我々に分があるはず。個人的におすすめします。

 

さて、気になる障害はあったのかというと…

 

ふつうにありました。

 

まず、最大の推しがドラマの主演を張ってたことです。これは見ないわけにはいかないですよね。毎週欠かさずチェックしてましたし、しかもそれが高校を舞台にしていて進路もテーマになっていた作品だったので、色々考えさせられました。奨学金って平たくいったら借金だったんだ…とか。

番宣のための出演番組も全部チェックして、主題歌のCDも買いました。(MVのメイキングまでしっかりその日中に見た)

 

そして、I/O ドームツアー決定。なんとこの日程がセンター試験直前だったんですよね。正直めちゃめちゃ悩んだけど、行かないと一生後悔すると思い、強行突破しました。

 

結論:行ってよかった!!!!!

   ほんとに!!!!!!!!

 

セトリに長らく封印されてた曲が入ってたことも理由のひとつではありますが、何というか、あの空間を構成するもの全部が素敵……!あのとき諦めなくてよかったです。

 

1月~3月

さて、ついに受験シーズンの到来です。

この時期はもう直前の演習⇒復習⇒試験本番の繰り返しだったので、正直あんまり記憶がありません。ひたすら目の前の問題を解いていました。

でもそんななかでもドラマだけはしっかり見てます。(なぜ)

 

応援しているグループのメンバー3人がそれぞれドラマに出ていたので、もちろん全部チェックしました。たださすがに単語帳やまとめノートを見ながらだったので、一応勉強も進めてます。この時期のコメディにはほんとに救われますよ!!!すごくしょうもないんだけど、その楽観さ加減とかいい意味でバカっぽい感じとか。ひび割れだらけの心に水をくれます。

試験が近づくとメンタルが潰れがちになるので、気持ちを保つためにも息抜きできるタイミングは必要だと思います。くれぐれも、行き過ぎないように!!

 

そして受験本番。もちろん何校か受けていたのですが、忘れたくても忘れられない思い出が2つあります。

 

まず1つ目は一番やらかした誤答なんですが、ある日の世界史の試験で火山の名前を答えさせる問題があったんです。資料集とかで見てたはずなのに、まったく思い出せなかったときの絶望感。やばい、なんとか引っ張り出さないと…!と、とにかく火山の名前をひたすら思い出そうとしていました。

そしてようやく思い出した1つの名前が、プロメテウス火山「あれ、どこかで聞いたことあるな…?」「もしかして…?」と思った方、たぶんそれが正解です。そう、あの夢の国の真ん中にある火山ですね。

 

これ、試験中はほんとに思い出せなかったんです。終わって電車に乗って、『マエヲムケ』*2を聞いているときにふと「あれ…?あの火山日本にあるよな…?」と思って、自分のミスに気づきました。大学入試でテーマパークの火山の名前を堂々と書く受験生…。採点担当の教授から笑いを取れた自信だけはあります。

ただそれ以来、『マエヲムケ』を聞くと絶対この出来事を思い出してしまうことが少し悲しいです。

 

そしてもうひとつは、すごく勇気をもらったエピソード。

 

あれは確か、某大学の受験前日でした。

相当なプレッシャーで空腹すら感じないくらいだったとき、なんとなくテレビで小クラを見ていました。そのとき、ほんとに偶然、NEWSの『U R not alone』が聞こえてきたんです。

 

“ ああどうか 力を貸してくれないか

     昨日までの僕よ

  共に乗り越えてきたじゃないか  ”

 

この歌詞がすごく心に刺さって、それまで頭から離れなかった不安やストレスが一気に消えた気がしました。

ちなみにそれまでも「応援ソングプレイリスト」を作って試験前に流していたんですが、歌にこんなにも力をもらったのは、たぶんこの経験が初めてだと思います。案の定分からない問題もたくさんありましたが、全体的には翌日の試験も落ち着いて受けられたと思います。この試験で合格をもらえたのもきっと前日の少クラのおかげですね。

試験自体はこの後も2月半ばまで続きました。

 

そしてついに、私は第1志望の結果が発表された2月末を以て受験生活を終えました。

結果発表の時は人生で一番緊張しましたね。当落も大概ですけど、それを遙かに超えてきます。(当たり前)

 

 

さて、ここまで私の受験生活を振り返ってきたわけですが、たいして実になることは書けていない気がします。

とにかく言いたいのは、

あとで後悔しない道を選んでね!

ってこと。

 

別に趣味を継続することがいいわけでも、制限することがいいわけでもないと思います。自分が一番自信を持って選べる道を進んでいけばいいと思う!!!私は自重しなかったことに対して一切後悔してないです!!!

 

今はひたすら、無理矢理にでも頑張るしかないけど、終わった後にはきっと楽しいことが待ってるので。受験生の方はもう少し頑張ってみてください!!!

 

さいごにひとつだけ、持ち物チェックは徹底的にやってください。私は第1志望の受験当日に時計を忘れ、終わったと思いました。おまけに試験会場がかなり上の階で、受験生は階段以外使用禁止。なんとか間に合ったものの、試験開始5分前に息を切らして入ってきたやつのことを教室にいた全員が「何だこいつ」と思ってたと思います。こんなバカみたいなミスはしないように気をつけてくださいね!

 

以上、ジャニオタ受験生の備忘録でした。

 

*1:嵐・櫻井翔さんは慶應義塾大学経済学部卒業

*2:Hey!Say!JUMP・22枚目のシングル曲